さて、こちらのMY2005 FORD E450

アイドリング不調により、スロットルボディー交換するも改善せず。
症状はアイドリング後、エンジンがあたたまり、しばらくするとエンジン回転数500RPM以下に..
NからDレンジにいれると600RPMから400RPMに。ストール。
登坂走行中にエンジンがついてこない。
OSSでTSBをチェックしました。

ありました。
対策指示がでていました。
(MY2006 Mustang, MY04-06 F-150など並行輸入車を扱っている方、要注意です。)
”息つき、回転不足、発進不良、低アイドリング”
チェックランプがついてP0506,0505がでれば確実ですが、でなくてもこの症状が出るそうです。
ここに記載された車種はかならず入庫して対策打つべしとのこと。
対策は
1.PCMのリプロ
2.PCMの初期化と学習
3.A/Cオフにてパーキングかニュートラルでエンジンをかけて、クーラント77℃に達してから5分間走行して学習
4.走行中のETC_TRIM値が3.5°もしくはエラーコードP115Eがでたらスロットルボディー交換、3.5°より小さければ、スロットルボディーの交換は不要。
いずれにしてもリプロ必須。
CarDAQ-PCを持ち込んでの作業です。
今回はリプロされていないので症状が改善されていないわけです。ここまではっきりしたら、あとは淡々とリプロ作業をすすめます。
まずはCarDAQQ-PlusをつないだらToolbox2にて車の情報を取ってみます。
これでPCとJ2534インターフェースを介して車にアクセスできていることの確認ができました。



PCにインストールしてある、Fordのオンラインリプロ用プログラムを起動します。

あとは指示通りに進んでいくだけです。
北米のサービスながら日本語表示、使いやすいです。








PCMをリプロします。














リプロ自体は消去、書き込みともに1分もかかりません。あっという間です。
途中、イグニッションをオンにしたりオフにしたり繰り返しながら淡々と進めるという感じです。
今回は準備や撮影しながら、お話ししながら、準備から撤収まで2時間程度現場に居ましたが、実際は15分くらいで済んでしまう作業です。
最後にリプロ作業終了のラベルの部品番号が発行されて終了です。

さて、症状は改善されたか?
改善されております。
アイドリングで水温が規定値に達しても回転数のばらつきは非常に小さくなって600RPM前後で安定しております。
また、アクセルを煽ってみてもスムーズに吹け上がります。
現場はパーキングで動かせないので、週末に走行させて様子をみたいと思います。
さて、これまでは物理的な修理のみを行って対応しているのがこれまでの手順ですが、直したはずなのにどうもおかしいことありませんか?
また、リプロはPCM、ECUなどを交換した場合のリセット、上書き、セキュリティーリセット、IDリセットなどのためのだけの作業と思っていませんか?
そんなときだけ仕方なくディーラーへ持ち込みしなきゃっと思っていませんか?
現代の車はこのような考え方をかえなければならないといわれております。実際モジュール内のプログラムは修正が入る場合があり、その都度自動車メーカーのTSBを確認してリプロの更新をしなければならないのです。
だた、現実は北米においても70%の車がリプロせずに走行しているのが現実との統計結果があります。
実際、リプロ環境が整っているディーラーも統合されたり、アクセスが不便な場合もあります。
今回のE450などは動かすて遠方へ赴くのも大変です。
インターネット時代になり、PCを持ち込めてインターネットに接続さえできれば車を移動する必要はありません。
ちなみに今回のセットは安いバージョンだとMongoose Ford 49500円(定価)+Fordリプログラムサービス 649.95USD/年 + Windows PC
円高の今であれば約10万円ほどで構築可能です。
もっと安く仕上げたいなら1日だけのサービスでリプロソフトは26.95USD + 49500円 +PC、
1カ月なら64.95USD+Mongoose 49500円 + PCです。
当社ではリフラッシュ代行作業は行っておりません。本作業はリフラッシュ作業の概要をお伝えするために、掲載しております。
リフラッシュに必要な装置、ソフトウェアに関してのご質問などは個別にお問い合わせください。
尚、本作業にあたり的確なアドバイスを頂いた輪業舎様、また、お車を提供いただきました、コンティニュー様、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
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影武者 二人羽織
無題
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